ビターなキミと甘い恋を。
愛夢ちゃんもべた褒めして、雑誌を眺めている。




私の家と同じケーキ屋さんだけど、私の店は違うような魅力があるし、勉強にもなるからお母さんたちにも言ってみようかな!




お母さんとお父さんにも連れて行ってもらったらまたケーキが食べれるし、勉強にもなるから一石二鳥でいいかも!




なんて考えていたら、




「あっ、璃鈴。この駅だよ」



と、愛夢ちゃんに声を掛けられ、ホームに降りた。




駅前の通りにあるから、すぐに大きなカフェが見えてきた。



と、思っていたらすぐに行列が確認できた。




「す、すごい行列だね、愛夢ちゃん・・・・」



「ほんとね」



私は若干引き気味だったけど、愛夢ちゃんはさほど驚いてない様子。




なんでかな?




「おじさんね、前から人気のチェーン店の社長をやってたから、こんな行列、おじさんの知り合いだったら普通のことなの」




す、すごい。
お金持ちだもん、愛夢ちゃん。





行ったことはないけど、学校から少し遠いデザイナーズマンションに住んでいるらしい。




「ま、そんなことはいいから。早くおじさんのカフェ行きましょ? お腹空いた!」




「う、うん!」
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