夜。〜キャバ嬢の恋〜
ロッカーにはいるとすぐ、私の目から涙がながれた。

涙を流し続けた。


声を上げて泣くことはできない。

そんなことしたら止まらなくなる。
目がはれて、仕事にならなくなる。


…おさわりなんて、慣れてる。



それでも涙がでるのは



中村さんにみられたから。

悲しくて
恥ずかしくて



自分がとても汚れたもののように思えた。



中村さんはどう思っただろう。


指名のために
体をさわらせた


そんな風に思ったかな。







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