茜空
ユリカ
具合どう?



…ぐあいどう?



ユリカ?



ユリカ…?



掛けた言葉を
反復するユリカに
アタシとアコは
違和感を覚えた



…………たのしいねー
ゆりかの
だめだめ
たのしーねー!



え?!



ほらー
かえでと
あこ

ゆりかの
だめだめ
たのしーよー

わらってるよー



ユリカ、
楽しくないよ、
ユリカがダメなの、
笑ってないよ!



………たのしくない……
………わらってない……

たのしくない
わらってない

たのしくないっ!
わらってないっ!



ぶつぶつと
呪文みたく
繰り返して

ユリカは頭から
すっぽりと
布団に潜っていった


何?
今の…?!



アコさん
楓さん
ちょっといい?




ユリカの
お母さんから
談話室に
連れ出された



ユリカの性格は
知っていると
思うけど

プライドの高い子で
弱い所見せるのが
耐えられないのね

今回
おかしくなったのは

お付き合い
していた男の子に
振られたから
みたいで…

何があったのかは
親の私達には
分からないの…

二人は
知ってるかしら…?



分かんない………ね?



うん……



そう……


ビックリ
したでしょうけど

ユリカを
嫌いにならないでね

気分悪くしたかも
知れないけど
また来て下さいね



ユリカのお母さんは
頭を下げた



…はい








正直
アコと
アタシには

ユリカが
重くなりつつあった



ほっといたら
第二のシュウに
なるんじゃないかと

すごい心配で

アタシの力で
何とかなるなら
って
思ってたけど

他人の人生なんて
そう楽に背負える
もんじゃない………
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