茜空
少し歩くと
汗ばむくらいの陽気



ユリカ
そろそろ
夏の服
買いに行きたいね



……………



また
一緒
買いに行こう



……………



…ユリカが
覚えてるか
わかんないけど

去年さぁ
ユリカと買い物してて
街で会った
アタシの
同級生の男子がさ…

……亡くなったんだ

急に
こんな話して
ゴメン

思い出しちゃって



……………



ユリカ?




ユリカが顔を
後ろの
アタシに
向けようと

したような……?

気のせいか……



部屋に
帰ろね…



部屋に戻って



ユリカ
明日も来るから



アタシが
帰ろうとした時
だった



……あっ…

…あっ…!



ユリカが
絞り出すような
声を出した



あっ
あっ
あぁ…!



ユリカ!!



ユリカは
そのまま
気を失い

看護師たちは
慌てて
医者を呼んだ

病室の外に
出されたアタシは

成す術なく
処置が終わるまでのを
ひたすら待ったけど

外が真っ暗になっても
ユリカには
会えそうになく

やむを得ず
家に帰った


次の日
朝イチ
学校で

アコに話して

放課後
二人で
ソッコー
ユリカに会いに行くと

ユリカは
昨日までと
違っていた



かえで

あこだー



小さな声で
ユリカは

状況に応じた?
ていうか
的を得た?
文章を話した



今日も
来てくれて
ありがとう



ユリカのお母さんが
そそくさと
椅子を並べた
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