愛を私の音色に乗せて。
私の部屋に入ってきたちぃ君は、私の隣に座って来た。
「紫音、仕事楽しい?」
「うん!まだ慣れないから疲れるけど、自分の好きなことが仕事だから楽しいよ」
「そっか。
…ねぇ、俺のこと好き?」
やっぱり、今日のちぃ君は変だ。
どうしてそんな不安そうな顔するの?
「ちぃ君どうしたの?なんかあった?」
潰れそうなほど、無言でちぃ君は抱きしめてきた。
「…ちぃ君?」
「ごめん…俺のこと好きとか、重いよな。
紫音がどんどん凄い人になっていって、離れて行きそうで…ごめん…」
私が離れて行くって思ったの?
「そんなに謝らないでよ。離れていかないよ?私からは絶対に。」
「だから、そんなに不安がらないでよ。」