愛を私の音色に乗せて。


「ねぇ、shion何?」

大野さんを見送った後、ちぃ君が訪ねてきた。

「私の名前がね、shionに決まったの!」

「そういうことか。」

…思ったよりも反応薄かったけど、まぁいっか。

「ふぁあ…疲れたからお風呂はいって来るね…」

このままだと寝てしまいそうだったので
ぱぱっとお風呂に入る。

…ダメだ。あくびが止まらん。

今座ってしまったら確実に寝てしまう…
まだ10時半だけど、今日は勉強する余裕ないな…

よし、もう寝よう。

フラフラと階段を上がり部屋に入ろうとすると、
隣の部屋のドアが開いた

「あ、ちぃ君。おやすみ〜」

「え、紫音もう寝るの?」

いつも私時間がもったいないとか言って12時になるまでは寝ないもんね、

「うん、今日集中力すごい使ったからさ」

「そっか、」

「じゃあ、おやすみ」

そう言って再び部屋に入ろうとすると、

「待って、」

ちぃ君に手を掴まれた

「ん?どうしたの?」

今日ののちぃ君は、なんか寂しそう。

「15分、いや10分だけ…一緒にいて?」

「え?…うん!いいよ?いくらでも一緒にいるよ」

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