愛を私の音色に乗せて。
ふぁ…眠い…
ううん。眠くない眠くない!起きろ起きろ!
今は4時半。一応6時間は寝たけど、周りが暗いといつもより眠い…
体を叩き起こして用意をする
朝ごはんを食べ、食器を片付けているとリビングのドアが開いた
「あれ、ちぃ君?早いね!」
「うん、しばらく紫音と会えないから会いたいなって」
「ふふっしばらくって、たったの2日じゃん!」
「その2日でも俺、紫音不足で死んじゃうの」
「私不足って…?」
「だから充電させて」
「え?」
ちぃ君は私を正面から抱きしめた
こうやってちぃ君に抱きしめてもらうだけで少し元気になる気がする。
毎日したら疲れなんてなくなるかな?
腕の中が心地よくて、私もギュッと抱きしめ返した。
「…え、…紫音?」
「ん?どうかした?」
「いや…、紫音が抱きしめ返して来るなんて珍しいから、」
あ、確かにいつもされるがままになってたかも…?
でも、自分でギュッてするのもいいね!
「ねえ、ちぃ君。ひとつお願いがあります」
「なに?」
「これから毎日、こうやってギュッてして欲しい」
「…は?」
「だめ?」
こうしてるだけで元気になるし、すっごい安心する。
好きだなぁって実感する。
幸せを感じる。
「いいよ、むしろ喜んで」
そう言ってさっきよりも強く抱きしめてくれる
「ふふっ、ありがとう。
そろそろ私行くね!」
「嫌だ。まだこうしてる」
「嫌じゃない!子供みたいなこと言わないの」
「無理」
「もお〜」
私はちぃ君を引きずりながら玄関へ向かった