愛を私の音色に乗せて。



玄関のドアを開けると、

「おはようshionと、えっと…
千翼君だっけ?おはよう」

大野さんがもう着いていたみたい、

「お、おはようございます!」

私は巻きついているちぃ君を剥がして挨拶をした

「荷物もらうね、僕乗せとくから、千翼君と話してきなよ?」

「え…でもそんな…」

「いいからいいから」

強引に荷物を取られ、ちぃ君の方へ行った

「ちぃ君、行って来るね」

「…うん。」

「じゃあね!」

「待って」

車に向かおうとすると肩を掴まれ、振り向かされた

「え?なに…?!」

「いってらっしゃい。無理すんなよ」

強引だけど、触れるだけの優しいキスをされた。
顔が熱い…赤くなってるのが見なくてもわかる。

「…行ってきます…」

まだ火照る顔を両手で挟みながら車に向かった


< 163 / 261 >

この作品をシェア

pagetop