愛を私の音色に乗せて。
撮影の間も何故か褒めまくられ、あっという間に夜7時に。
今日はここまで!と打ち切られ、ホテルへ向かった。
高校生だから夜まで撮影出来ないらしい…だから2日に掛けて撮影をするのだとか。
「shion1人部屋だけど、僕隣の部屋だから何かあったら言ってね?」
「わかりました!」
大野さんが隣なら安心だね!
お風呂に入り、一息つく。
そういやロビーの外に綺麗な広場があったなぁ…
紙とペンと携帯、そして蜂蜜と柚子のサイダーを持って外に出た
「やっぱり良いところ…」
夜空がすごく綺麗。大きなホテルではないけど、雰囲気がとても素敵。
♬〜♩〜〜〜♬♩〜〜
録音しながら歌詞を書いていく。
思い立った言葉を連ねた詩は、いつもの自分からは考えられないものが出来上がる。
よくよく考えて作った物は、思いが強くてそれもまた良いけど、
自然体の私を表現したいときは、こういう場所へ足を運ぶの。
「…んぇ、ちぃ君!?」
こんな時間に携帯が鳴るなんて珍しいなぁと思ったら、
相手はちぃ君だった。
「もしもし?」
「紫音?今いい?」
「大丈夫だよ!どうかしたの?」
「あ、いや…特に用はないんだけど…声聞きたくなったから。」