愛を私の音色に乗せて。
新しい新しさ。
早いもので、季節はもう冬になりかけている。
ちぃ君からの告白を受け取ってから、更にお仕事が忙しくなった。
…もうちょっと余韻に浸りたかったのに、そんな暇すら無くて少し寂しいけど、
右手の薬指に光る証を身につけて、毎日ルンルン気分♪
そして12月には、クリスマスソングとして4枚目のシングルを出すことになりました!
今は、またまた遠出をしてその曲のMV撮影中です。
「はーいカット、オッケーです!」
今回も後ろ姿とか影の撮影なんだけどねっ。
「ちょっと休憩入りまーす」
休憩の声がかかった時、
「shion、いまちょっといい?」
「あ、はい!」
大野さんに連れられて来たところには、THE監督!って感じの風貌の男性が立っていた。
「休憩中ごめんね。この人、ドラマ監督とかを手掛けている志田さん。
shionに会いたかったらしくて」
「はじめまして、志田悠真(シダユウマ)と言います。
急にきてしまって申し訳ないねぇ」
「と…とんでもないですっ、shionと申します…
…えと、なぜ監督さんが私に…?」
どう言った経緯で、私にご用が…?
…もしかして、ドラマの内容と私の歌が似てしまっていて、訴えるとか言われるの…!?
「実はね、君をスカウトに来たんだ」