愛を私の音色に乗せて。
「そりゃしんどいよ…」
体温計と軽いご飯を持って部屋に戻ると、38度の熱。
なんとかご飯も食べてくれて今はもう横になってるけど、やっぱり苦しそう
もう少し側にいてあげたいけど、そろそろ私の体力と睡魔も限界で…
「ちぃ君、私も寝るね?なんかあったら電話でもなんでもいいから呼んでくれたらいいから!」
そう言って出て行こうとすると
「だめ…一緒に寝る…」
「え、ちぃ君…わわっ!?」
グイッと腕を引っ張られて布団の中に連れ込まれた
…病人のどこからこんな力が湧くの?
「今さ…すげえ寒いんだよ…
紫音、あったかいから。…いい?」
熱のせいでいつもより甘くなった声で尋ねてこられたるとさ…?
いやだなんて言えないよ?!
「…いいよ。でも、早く寝てね?治んないから」
頭を撫でると子猫のようにすやすやと眠ってしまった。
ちぃ君も仕事と勉強大変なのかなぁ。
明日には治ってますように…