Bloody Kiss♡
そうして迎えた魔界の婚礼の儀式。
愛する彼を喪い、ただただ孤独の中にいたマリィには、魔王の手から逃れる気力は無かった。
命ぜられるままに、彼女は非現実的な現実を受け入れるしかなかった。
魔王は、神の力を具有したサタルドを誕生させるべく、マリィに触れようとした。
しかし、マリィの全身から聖なる光が溢れ出し、それがオーラとなって魔王を一指足りとも寄せつけなかった。
神の力は、マリィを護った。
神と悪魔は、互いにその力を恐れ、敬遠し合っているのが実情。
だからこそ、人間界にそこそこの平和が保たれている。
もし仮に神と悪魔がぶつかり合えば、人間界は とうの昔に消失しているだろう。
魔王は、マリィの記憶を消しはしたものの、彼女を魔界と天界の境界である異界の一つに住まわせ、女神の怒りが露になることを避けた。