Bloody Kiss♡


「さぁ、その左手を真実の泉に浸けて。」

アンジェはそう言うと、彼らの足元の噴水に視線を向けた。

純白の石で囲まれた噴水からは、清らかな水が湧き出ている。


「左手?」

尋ねながらも、ロザリオを浸すのだと理解した。

「分かった。」

あたしはロザリオを嵌めた左手を、そっと泉に入れた。


「それをマリィに飲ませるんだ。この聖杯で。」

「うん。」

頷いて、右手でブロンズの聖杯を受け取った。

そして、澄んだ水を掬った。


ふと、背後に人の気配がして

「ロナ‥。」

その声に振り返ると、マリィとミューが立っていた。


 
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