Bloody Kiss♡
「なんでよ!バイトくらい行かせてくれてもいいやん!」
あたしは、即座に抗議した。
「ダメだな。この屋敷から出られると思うな。」
セトは踵を返した。
「ちょ、待ってよ!バイト先に迷惑掛かるし!大体、あたしが無欠したら実家に連絡が行くかもよ。したら、当然、パパはあたしを探すだろうし騒ぎになるやん。それでもいいの?」
憤慨するあたしを振り返り、彼は意地悪な笑みを見せる。
「ん?お前、ずっとここに居座るつもりか?」
「ちがっ‥!」
「冬休みが終わるのは、一週間後だぜ。たかが二日間くらい、熱が出たとかなんとか理由を作れば良くね?一生オレの傍にいたいなら話は別だけどな。どの道、それは不可能だ。」
─ え‥?
最後の言葉が引っ掛かった。
「どゆこと?」
「ま、いっか。バイトに行かせてやるよ。」
ちょっぴり眉を曇らせて答えをはぐらかすように言い残すと、彼はダイニングルームから出て行った。