青夏ダイヤモンド


「何か、最近おかしくね?」

目の前に脩が座るまで、ぼーっとしていた私は、脩の訝しげな声に我に帰る。

「そうかな?」

「その本、ほぼ進んでないし、教室でも上の空な時良くあるぞ」

「何でもないよ」

「橋下となんかこそこそやってるだろ。帰りもやたら急いで帰るし」

沖田くんと脩へのプレゼントについてそれぞれ相談し合ったり、下見をしに店を回ったり、私はバイトも始めたので放課後はいろいろと真っ直ぐ帰らずに寄り道が多くなっていた。

脩は目の前で足を組んで不機嫌そうに私のことを睨むようにしている。

「何で、脩が不機嫌になるの?」

「なってねぇよ」

なってるよ。

「脩だって何かやってるでしょ」

「何かって何だよ」

「わからないけど、部活忙しいって言ったって沖田くんは充希と遊びに行ってるみたいだし、私は脩の何なのか、って思う時すごいあるんだよ」

「だから、クリスマスはどっか行こうって言ったろ」

「そうだけど、やっぱり不安になるよ」

何故か脩が不機嫌に問い詰めてくるから、売り言葉に買い言葉で今までの不満がポロポロと出てきてしまうのを止められない。

クリスマスに一緒にいられるのは嬉しいけど、逆に言えばそれまでは今まで通り脩とは学校で顔を合わせるだけ。

クリスマスまで舞い上がった気持ちを持続させるには、あまりにも私と脩の関係は心許なかった。



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