空を見上げて、飛びたとう
僕は一生懸命羽を動かした。

でも、駄目だった。

僕の体が空に浮くことなく。

僕は真っ逆さまに落ちるのみだった。

落ちていくと、地面にぶつかった。

信じられないぐらいの衝撃が僕の体に。

遠のく意識の中で僕は祈った。

どうかつぎは飛べるように。

飛べなくても、兄弟の中で最も強い体にしてほしいと。
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