空からの涙
自分の無力さ。

結局守ってやれなかった。

守るどころか、俺の言葉で涙を流させてしまった。

悔しくて………

悔しくて、悔しくて、悔しくて……

もう俺は空っぽだった。

何もない。

俺には何もない。

…………何も、残っていないんだ。

涙は止まることを知らず枕を濡らした。

柚姫……明日、学校来るかな…。

俺、もう学校辞めようかな…。

行く意味を失ったんだ。

もともと俺は真面目に学校なんか行く奴じゃねぇんだよ……。

俺の頭は混乱状態で…。

自分が馬鹿らしくなってきて笑っているのに、涙は流れたまま。

……もう、ダメなのかもしれない。

『~¶~♪』

それから何分……何時間たっただろう。

電話がなった。

「………はい。」

『和詩君?』

柚姫のお母さんだ……って声を聞いたすぐ分かった。

『柚姫と別れたのね?』

「…柚姫に聞いたんですね。」

『えぇ……』

「すいませんでした……」

『和詩君が謝る事じゃないわ。謝るのはこちらなのよ……?』

…自分から……………別れてほしいって言ってきたのに……………謝る?

「でわこれで……」

それを言って電話を切った。

「ふざけんじゃねーよッ!!」




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