ストーカーに溺愛されても嬉しくないんですが。
「...え、つゆが目の前にいるんだけど...幻覚か?
つゆに会いたすぎて俺ついに幻覚まで見えるようになったのか!?」
あー、はいはい。幻覚ですよー。
もうめんどくさいからこのまま帰ろ。
そう思ってストーカーの横を通りすぎようとしたら。
びっくりするぐらいガシッと腕を捕まれた。
「ッうわ!触れる!!めっちゃリアル!!」
自分で掴んどいて、自分が一番びっくりしているバカな先輩。
「ほ、本物か!?本物のつゆなのか!?」
「...そうですけど」
さすがに呆れすぎてそう返事してしまった。