ストーカーに溺愛されても嬉しくないんですが。
「お二人さーん!仲いいね~!」
そのとき前方から茶髪頭の男がニヤニヤしながらやってきた。
「おー!宏介!」
駅前に行ったことで、わたしたちはいつもとちがう道を歩いているから、こうもだれかに会ってしまった。
「つゆちゃん、久しぶり~!つゆちゃんが俺のクラスに来たぶり!!」
「...」
「なあ新。つゆちゃん、ダレダオマエみたいな顔してるんだけど!?」
「俺もいっつもされるぞ!?つゆはこれが平常運転なんだよ!!」
「ええ!?久しぶり会った俺にするのはまだわかるけど、毎日会ってるお前にも!?」
「おうよ!」
「メンタル鍛えられてんなー!」
「そーなんだよ!でもさ、今日はこうしてデートしてくれたんだよ!すごくね!?」
「新の粘り勝ちだな!!...ってつゆちゃん一人で行ってるけど!?」
「!?つ、つゆ!待ってくれよー!」
男二人で好きにしてください。