大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】






「………っ、」





――千尋は、驚くくらい冷め切った顔をしていた。






目の奥がちかちかする。

花火とは対極をいく不幸せなちかちかだ。




千尋は、その表情のまま、ゆっくりと瞳を私とあわせる。

そこに絶望の色が見えたのは、ただの間違いだろうか。




さっきまでの優しさはなく、かといって甘さもなく、
ただ、どこまでもひんやりとしたその瞳の中に、私が映ってる。




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