大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】





好き、ありがとう、ごめんね、

濁らないで、ひとつも不透明にならないで、真っ直ぐに届けられればいい。




ベッドにもう一度戻る前に、携帯を手に取って、千尋とのメッセージのトーク画面を表示させる。

私が送った【分かった。私こそごめんね】のメッセージで会話は終わっていた。



一度深呼吸をして、そこに指をすべらせて、新しいメッセージをつくる。

どうにも指が震えて、今こんな風になってしまうのに果たして明日の私は大丈夫なのかな、なんて苦笑いしてしまう。




だけど、なんとか打ち終わって、そのままの勢いで送信ボタンを押した。

それから、すぐに、携帯の電源を落とす。

返信が来るにしろ、来ないにしろ、もうそのことにはとらわれたくなかった。






【明日、体育館でやる告白大会にきて】





少なくとも、何か一つは明日で終わるだろう。

できれば、ううん、すごく、その代わりにはじまるものがほしいけれど、多くは望んじゃだめだ。




いつもよりはやく部屋の電気を消して、眠ることにする。

私のことを「虹ちゃん」と呼ぶ千尋の夢が見れたら、とささやかに願って目を閉じた。









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