社長はシングルファーザー
レストランについた私達は席に通され、席についた。

オーナーが直々に挨拶に来てくれた。

「いつもごひいきにありがとうございます。本日はスペシャルコースをご用意いたしました」とオーナーは声をかけてくれた。

「いつもありがとうございます」と私は頭を下げた。

メニューのペーパーが一人ずつに渡されて、「こちらが本日のコースメニューとなります」と言いながら、説明をしてくれた。

ポカーンとしている社長と圭斗君に私は笑いながらも、

「でわ、よろしくお願いいたします。2つはメニューに合うワインをお願いします。もう1つは、ノンアルコールのものをお願いしますね」と私が言うと、

「かしこまりました。素敵な一時を」とオーナーは中へと去っていった。

「敦之さん、緊張しすぎですよ。初めてかもしれませんが、これからは社長として、こういうお店で会食するようなことが増えるかもしれませんから、もっと堂々としていてください」と私が言うと、「ああ、そうだな」と社長は言った。

「圭斗君も、もう少しリラックスしなさい。今後、あなたにだって訪れるかもしれない貴重な機会よ?恋人が出来たときかもしれないもしくは…会社勤めを始めてからかもしれない。経験値にすればいいだけなんだから」と私が言うと、

「はい…」と圭斗君は小さく頷いた。

「さ、明日のことでも考えましょう?」と私は言った。

お食事を楽しみながら明日のプラン等を話してみる。

二人は楽しそうに話を聞いてくれた。

酒豪の私と、案外いける口の社長は美味しい料理にワインが進みかなりの量を開けていた。

しばらく飲んだところで、

「二人とも…そろそろ…」と圭斗くんに言われて、飲むのを諦め、部屋に戻った。

マイペースな圭斗くんは、シャワーに入って眠りについた。

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