俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


「真瀬、1ヶ月お疲れだったな!!

実力テストであの結果だったから心配してたけど、今回よく頑張ったな!!」


職員室からテスト用紙を12枚手に持って出てきた先生。


結果は、なんと全教科70点以上で、よいものは80点だった!!


はじめての数字に目を丸くするとともに、安心とうれしさで思わず泣きそうになってしまった。


「先生、毎日プリント用意してくださって、ほんとにありがとうございました!!」


わたしは最後にお礼を告げ頭を下げた。


「真瀬が留年しなくてよかったよ!お疲れさん!今日は一日、好きに過ごせよー!」


満足げにそう言って、職員室に戻ろうとする先生を呼び止める。


「も、望月くんは...っ」


もう9時になったのに、彼の姿はない。


もしかしたら、わたしより先に取りに来ていたり...!?


「望月なら、当然合格だ!しかもな...全教科100点なんだよ!おそろしいくらいすごいと思ったよ...!!」


先生は興奮したようにそう言った。


人の点数を公開するのはふつうよくないけれど、つい言いたくなるほどのことだろう。


洸、ほんとに宣言通り全教科満点なんて...!!すごすぎるよ...!!


だけどわたしがほんとうに知りたいのは、洸がすでに来たかどうかだ。


「望月がまだ来てないのは珍しいなー、まあもうじき来るだろう」


一人言のようにつぶやいて、先生は今度こそ職員室のなかへと入っていった。

< 123 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop