俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
「なに驚いてんの?」
「えっ」
「悪いけど。
俺、お前が描いてるようなオウジサマじゃねえから」
「...」
とってもとっても、馬鹿にするような言いぐさ。
特にオウジサマ、の部分。
「プッ。さっきまで赤くしてたのに、今度は青くなってんな?」
「っ!!」
それはわたしの顔色のこと。
未だにこの状況を受け入れられないけど、顔にはしっかり出ていたようだ。
「ッね、ね...っ!」
「ね?」
上手く言葉が出てこないのを、おかしそうに見てる。
「ッ猫かぶりってこと!?」
そう。これが言いたかった。
最も彼にふさわしいワードであろう。