俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


「なに驚いてんの?」


「えっ」


「悪いけど。

俺、お前が描いてるようなオウジサマじゃねえから」


「...」


とってもとっても、馬鹿にするような言いぐさ。


特にオウジサマ、の部分。


「プッ。さっきまで赤くしてたのに、今度は青くなってんな?」


「っ!!」


それはわたしの顔色のこと。


未だにこの状況を受け入れられないけど、顔にはしっかり出ていたようだ。


「ッね、ね...っ!」


「ね?」


上手く言葉が出てこないのを、おかしそうに見てる。


「ッ猫かぶりってこと!?」


そう。これが言いたかった。


最も彼にふさわしいワードであろう。

< 24 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop