愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
それを聞いて、私は慌てた。

ベルギーの女性はきっと、エマさんのようにスラリと背が高く、パッチリと大きな瞳の美女が多いのではないだろうか。

美人を見慣れている彼の友人が私の写真を見たら、桐島さんの女性の趣味を心配しそうな気がする。

私のことを可愛いと言ってくれる男性は、桐島さんの他には親戚と近所のおじさんくらいだもの。


うろたえる私の後ろに回った桐島さんは、私の肩を掴んでショーウィンドウに向き直らせた。

ガラスに映る私は特に褒めどころのない地味で、少々子供っぽい顔立ちをしている。

私はそう思うのだが、ガラス越しに視線を合わせた彼は、笑顔で褒め言葉を並べてくれた。


「有紀子はもっと自分に自信を持った方がいい。つぶらな瞳に、柔らかそうな唇と桜色の頬。俺も友人たちも皆、君を愛らしいと感じているよ。純粋さが容姿にも表れていて、守ってあげたくなる」


真っ赤な顔をして恥ずかしがる私が、ショーウィンドウに映っていた。

桐島さんの言葉が嬉しくて、勇気づけられる思いでいる。
< 156 / 258 >

この作品をシェア

pagetop