愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
「えっ!?」と驚きの声をあげた直後に、逞しい二本の腕に捕らわれた。

「き、桐島さん、こんな場所でーー」と彼の胸を押して抵抗したが、放してくれず、さらに強い力で抱きしめられる。

耳に彼の唇が触れて鼓動を弾ませたら、低く艶めいた声を吹き込まれた。


「大丈夫。今は俺たち以外の誰もいない。力を抜いてごらん」

「今は……ですよね? あの、どうして今日は強引なことを……」

「有紀子のペースに合わせていては、なかなか先に進めないからな。今日は少し頑張ってみようか。誰かが通るかもしれないという緊張の中で、大人のキスをしてみない?」


難しい要求をしてくるのは、恥ずかしがり屋という私の性格を、どうにかしようと目論んでの荒療治なの……?

いつもより強引なのは、出張の間、会えなかったから、私を求める気持ちを抑えられない……という彼側の事情もあるのかもしれない。


顔が沸騰しそうに熱くなり、心臓が壊れそうなほど高鳴っている。

とてもじゃないが、いつ誰が通りかかるかわからないこの場所で、キスを受け入れることなど、私にはできそうになかった。
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