愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
私がたどたどしく説明している数分間、桐島さんは黙って真剣に話を聞いてくれた。

どうやら誤解は解けたようで、眉間の皺を解いた彼は、優しい顔で私の望む返事をくれる。


「わかったよ。俺のイメージが崩れるという心配は無用だが、照れ屋の有紀子の、恥ずかしいという気持ちを汲んであげられなくてすまなかった。店員には口外しないように頼んでおこう。それでいい?」

「はい、ありがとうございます!」


ホッと胸を撫で下ろし、これからは悩む前にきちんと言葉にして気持ちを伝えようと考える。

桐島さんなら、私の気持ちを大事にし、私のペースに合わせて恋愛を進めてくれるから、なにも心配いらない。

そう思ったのに……。


「私、昨日置き忘れたお弁当箱を取りに来たんです。その用事を済ませたら、先に帰って夕食を作りますね。なにが食べたいですか?」


恋愛に関する話は終わったものとして、笑顔で日常生活的な問いを投げかければ、桐島さんがニッと口角をつり上げ、謀をしているような、彼らしくない笑い方をした。

「有紀子を食べたい。今、ここで」と言われて、私は目を丸くする。

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