愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
すると、それまで黙って私たちの会話を聞いていた笹木さんが、急にクスクスと笑いだす。
私と桐島さんが目を瞬かせて笹木さんを見れば、「あら、ごめんなさい」と彼女はなおも笑いながら謝った。
「社長が下宿されているというのは知りませんでした。料理自慢の下宿屋なのかしら? 大家と下宿人というより、おふたりはご兄妹のようですね。とても微笑ましいです」
どうやら笹木さんは、私が大家で、桐島さんが下宿人だと勘違いしているようだ。
先程、社長業を秘密にしていた事情を彼が説明してくれた時、大家と下宿人の立場が逆転する前の話をしていたためだろう。
その間違いを訂正しようとしたのだが、その前に桐島さんが、「妹か……」と話し始めてしまった。
「私には兄弟がいないから、有紀ちゃんが妹なら最高だ。あまりの可愛いさに溺愛して、家に閉じ込めてしまうかもしれない」
片目を瞑り、いたずらめかした口調で言った彼に、私は「ええっ!?」と驚きの声をあげ、顔を熱くした。
冗談だとしても、溺愛などと言われては、恥ずかしさに目が泳いでしまう。
その一方で、桐島さんが兄だったらいいのにと、何度も思ったことがあったので、妹と言ってくれたことに、くすぐったいような喜びが湧いていた。
火照る頬を両手で挟んで照れる私に、桐島さんと笹木さんが同時に笑いだす。
初出社の緊張はどこへやら。
私もつられて笑顔になり、社長室には三人分の明るい笑い声が響いていた。
私と桐島さんが目を瞬かせて笹木さんを見れば、「あら、ごめんなさい」と彼女はなおも笑いながら謝った。
「社長が下宿されているというのは知りませんでした。料理自慢の下宿屋なのかしら? 大家と下宿人というより、おふたりはご兄妹のようですね。とても微笑ましいです」
どうやら笹木さんは、私が大家で、桐島さんが下宿人だと勘違いしているようだ。
先程、社長業を秘密にしていた事情を彼が説明してくれた時、大家と下宿人の立場が逆転する前の話をしていたためだろう。
その間違いを訂正しようとしたのだが、その前に桐島さんが、「妹か……」と話し始めてしまった。
「私には兄弟がいないから、有紀ちゃんが妹なら最高だ。あまりの可愛いさに溺愛して、家に閉じ込めてしまうかもしれない」
片目を瞑り、いたずらめかした口調で言った彼に、私は「ええっ!?」と驚きの声をあげ、顔を熱くした。
冗談だとしても、溺愛などと言われては、恥ずかしさに目が泳いでしまう。
その一方で、桐島さんが兄だったらいいのにと、何度も思ったことがあったので、妹と言ってくれたことに、くすぐったいような喜びが湧いていた。
火照る頬を両手で挟んで照れる私に、桐島さんと笹木さんが同時に笑いだす。
初出社の緊張はどこへやら。
私もつられて笑顔になり、社長室には三人分の明るい笑い声が響いていた。