残念系お嬢様の日常
彼は真莉亜とは本当の姉弟ではなく、同い年の従兄弟だ。
けれど、蒼の両親は幼い頃に事故で亡くなり、蒼の父の姉である真莉亜の母が彼を引き取りたいと申し出たため、雲類鷲家の養子になったのだ。
主要人物の中で真莉亜の死を本当に悲しんでいたのは蒼くらいだ。そのくらい真莉亜はヒーロー達に嫌われていた。
というか……本当に私は読んだことある漫画と同じ世界に生まれてしまったの?これって所謂転生ってやつ?
転生ネタなら漫画でたくさん読んだことがある。
異世界ファンタジーのキャラが現代に転生したり、現代のキャラが異世界に転生したりってのは読んだけど……この漫画って『恋にほんの少しのスパイスを』っていうタイトルで一応設定は現代恋愛ものだったよね?
そこにほんの少しミステリーがプラスされていたはず。
ちょっと、待って私って雲類鷲 真莉亜だよね。だとすると、かなりやばい状態なんじゃないの。
「姉さん?」
「蒼……私、いくつだっけ」
「は?」