極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「永縞さんは、どうして私のことをそんなふうに思ってくれるようになったんですか? 会ったのもまだ数回だし、そもそも出会ったのだって先月で……」
「イヴの夜にいろいろ話してくれて、一途な子なんだって思ったんだ。それから興味を持って……あとは、この前仕事のことなんかもたくさん話してくれて、もっと好きになった。出会ったばかりでこんなにいいところをたくさん見つけたんだ。恋をせずにいる方が難しいよ」

 べた褒めの環に、ミミはごちそうさまと言って冷やかす。
 万佑は自分から問いかけたものの、まさかこんな答えを聞かされるとは予想外で、頬を火照らせた。


「それに、万佑ちゃんってかわいいし」
「えっ!?」

 自分のような平凡な女性に環が興味を持つことだけでも意外だったのに、容姿まで褒められてドキッとした。
 いくつになっても、〝かわいい〟〝綺麗〟と言ってもらえるのは嬉しいこと。それが、少し気にかけている男性に言われると、途端に意味を含んだものに変わっていく。

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