極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
(万佑ちゃんからの告白を期待している男性社員は、どれくらいいるんだ? 俺がブルーメゾンで働くようになったたら、ライバルが多そうだな……)
環も、万佑が昨日をどう過ごしていたのか気になっていた。彼女の異動をきっかけにモノにしようとする男性社員がいるに違いないのだ。
だけど、万佑は誰とも恋仲にならずに過ごしたようで、ホッと胸を撫で下ろした。
絵画のような盛り付けの料理が、真っ白な皿でサーブされる。
特選ディナーコースというだけあって、使われているのは今朝仕入れた最高の食材だ。
契約農園の野菜を使ったグリルや、希少国産ジャージー仔牛のステーキなど、日頃は食べる機会のないメニューに、万佑は心を躍らせた。
「美味しい! こんな料理、初めて食べました」
「喜んでくれてよかった。もう少し、ワインは飲めそう?」
「はい」
食事の前に、1999年のブルゴーニュ産ワインだと説明したソムリエがやってきて、空いたグラスに適量を注いで去っていく。
環は話が分かっているようだったから、きっとワインにも精通しているのだろう。
(永縞さんは、きっといろんなことを知ってるんだろうなぁ)