極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
恋の仕方は人それぞれ。社内恋愛を好まない人がいたっておかしくないし、そういう環境さえあれば、相手を探しながらも日々を過ごす人だっているだろう。
現に、秘書の宮前舞帆から告白されたのだ。もし、自分が彼女のことを特別に思っていたなら、喜んで告白を受け入れたに違いない。
だけど、万佑はそうではない。
職場に恋愛を持ち込むことで、仕事がしにくくなることを懸念しているのだ。
至って真面目で、仕事に真摯に向き合っているだけなのに、それを否定するのは間違いだろう。
コース料理を堪能し、店を出た。
「ご馳走様でした」
「どういたしまして。……繋いで歩こう?」
「…………」
照れた顔を隠すようにして、俯きがちに小さく頷いた万佑は、差し出された環の手を取った。