極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
(告白しなくちゃ……!! 今日こそ言うんだから!)
(手を繋ぐのを受け入れてくれるってことは、それなりに気持ちが傾いてるってことなのか? だとしても、俺がFNに勤めてるからで、もしブルーメゾンにいたら、こういう展開にはなってないんだろうな。さて、どうしようか……)
互いの温もりを、大きさの違う手のひらで分けあいながら、恵比寿の街を歩く。
待ち合わせた時計広場が見えてきたところで、万佑は告白に意気込んでいた。
「あれ?」
「あっ! 永縞さんと清家さん! こんばんは、奇遇ですね。これからお食事ですか?」
通りすがる人たちの中に、ブルーメゾンビルディングで飲食店を経営している立花がいた。
濡羽色のトンビコートと留紺色の着物姿の立花も、環と万佑を見つけてすぐに声をかけてきた。