極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
(なにをされてもいいって、なにをされちゃうの……!?)
「万佑ちゃん」
「っ、はい」
「明日予定がないなら、今から俺の家に来てくれる?」
どう考えても、これは〝そういうこと〟だ。
29歳にもなって、そんなつもりで来たわけじゃないなんて、往生際の悪いことは言いたくない。
ここは、もう1度勇気を振り絞ろう。
いずれは身も心も、すべてを見せ合って愛し合う関係になったのだから。
「無理強いはしないよ。嫌ならまたの機会にするし、明日用事があるなら優先してほしいし」
「……一緒に、いたいです」
「えっ?」
思いがけない返事をもらって、今度は環が驚いた。
16連敗もしてきた過去を知っている彼女に、少しでも軽薄そうに思われないようにしてきたつもりだ。
だけど、我慢してきた欲を抑えきれず、誘ってしまった。万佑の心のベクトルが変わってしまわないよう、慎重に慎重を重ねてきたのに、ここにきてなかったことにならないかと心配だったのだ。