極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

(えー! めっちゃイケメンなんだけど!! なんでこのレベルで16連敗? ……リアルにプレイボーイだったりして)

 万佑は少しずつビールを飲みながら、ちらりと視界の端で男を観察する。

 カウンターの右端に座る彼は、いわゆる二枚目だ。しかも、スタイルの良さが分かるスーツ姿で、はにかんで微笑みながらミミと話している。
 おしぼりで拭いている手は大きくて綺麗で、あまり節くれだっていない指は長い。
 自然に掻き上げたような髪は清潔感があって、ダークブラウンに染めている程度。間違いなくサラリーマンだろう。

(素敵な人なのに、振られちゃったんだな……。勿体ないことをする人もいるもんだ)

 事情はよく知らないが、万佑が勤めている広告代理店にはいないタイプの美形に、ほんの少し見惚れてしまった。

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