極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「お相手との関係性によると思いますが」
「関係は気にしなくていい。ちょっと気の利いた店で、普通ならいいんだ」

 すると、彼女は天井に視線を投げてから、ガーリーな印象の前髪を触りつつ考えはじめた。
 環はなにげないその仕草に、つい万佑を重ね見てしまい、ぼんやりと眺める。

 万佑は落ち着いたダークトーンの色味が似合っていて、キリッとした印象にぴったりだ。
 肩甲骨の辺りまである髪は艶があったし、前髪はサイドに流していて形のいい額が見えるのが好みだと思いだす。

(本当にかわいいよなぁ、万佑ちゃん。写真でも撮っておくんだった。会えない時でも顔を見れば、大変な仕事も頑張れるのに)

 今度会ったら写真を撮らせてもらおうと決めると、ちょうど宮前が思い出したように彼を見た。
 
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