極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「あの、最近流行っている和食店があるんです。銀座の老舗和菓子店の若旦那が経営されているそうなんですが、永縞さんがもうチェックされていたらすみません」
「いや、知らない店だと思う。どこにあるの?」
「東京駅前のブルーメゾンビルディングにある、立花というお店です。人気店なのでご予約できるか分かりかねますが」
「よし、そこにしよう。ありがとう」
ブルーメゾンビルディングなら、彼女の職場が入っているから慣れているはず。
休みの日に職場近くに来てもらうのは申し訳ない気もするが、逆に気負わずに来てくれるだろう。
早速、ネットから予約をしようとしたが、既に週末の夜は満席と案内が出た。
(参ったな……新年会のシーズンだからか? こんなに人気があると、どうにかして俺も行ってみたくなってきた)
他の店を当たってもいいけれど、秘書の一押しは信用がある。
接待などの会食であらゆる要望を伝え、それを限りなく叶えてくれる店をきちんと予約してくれているのだ。
そんな彼女のおすすめなら、万佑もきっと喜んでくれる気がしてならない。