極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
下階にある立花の店は、夜の営業時間になり、真っ白な暖簾とともに営業中の札が出ていた。
店に入って個室に通され、メニューを眺めていると和装の男性がやってきた。
「葛城さん、いらっしゃいませ」
「あぁ、立花さん。すみません、忙しい時に」
「いつもありがとうございます。先日は奥様にも来ていただきまして、よろしくお伝えください」
「そうだったみたいですね。妻もこちらのお店のファンですから、また伺わせていただきます。……そうそう、こちら、FNコンサルティングでパートナーをされている永縞さんです」
丁寧に頭を下げて挨拶をしてきた立花に、環も返す。
名刺を交換すると、秘書が言っていたとおり、銀座の和菓子店と、いくつか経営している飲食店の名前が裏面に記載されていた。