青の瞳に映るのはーー
波乱の文化祭

始まりの合図ーー

ベストカップルショーの打ち合わせに集まった。

まさか、あいつがいるなんてーー


「雷、なんで。
誰その子……」

チラリ、と見ればいかにも何人も男居ます的な、きらびやかな女子がいた。


「初めまして、雷くんの彼女の清水 菜子(シミズ ナコ)です‼」

彼女?

彼女は、美心をチラリ、と見るとニヤニヤと嫌な視線を送る。
それが分かって、俺は美心を胸に抱き寄せた。

「へ~意外だね。
雷ってこう言う女、好きなんだ。
俺らの嫌いなタイプが好きとか、雷変わったんじゃない?」

冷めた視線。

一度も逸らすことなく、雷は俺を見た。


「まあまあ、ケンカしないで。

美心ちゃん、よろしくね~」

そう言い美心に、嘘臭い笑みを溢した清水 菜子。


なにかが動き始めてる。

雷の突然の変わり様。

絶対、何かある。

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