青の瞳に映るのはーー
「翼、落ち着けっ」

名字なんて、知らない奴の名前を呼んだ。

「馴れ馴れしく、呼ぶな‼

華恋、これはどう言うことだ?
コイツらを助けるつもりなのか?」

だって、お前の名字知らないしな。
つか、初対面だし。
「翼、あたしこの人達を助けたい‼
あたし絶対負けない‼だって、強いからっ「強くなんかねーだろが!? 俺にだって、勝てない華恋に何が出来るんだよ。

なあ、俺は華恋が心配なんだよ。
わかれよ」


俺は、コイツの気持ちが少し分かる。
弱々しく心配だ、と嘆く翼。

だんだん、切な気に、なる舞原。

泣きそうに、瞳が揺れーー動かない………。

いや、明らかに翼を睨んでいた。

「翼のバーーカ!!!


それなら、あたしと勝負して‼
本気だからね。
本気で、戦わなきゃ手抜いたら嫌いになるからっ。

今すぐ、道場に来たり!!」


舞原は、真っ赤な顔をし、叫んだ。


そして、舞原は部屋を出ていく。
余りの気迫に、翼と晃が顔を覆うのが見えた。

つか、道場ってどこにあるんだよ。

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