青の瞳に映るのはーー
ーーーーーーーー

これを、着れと??

なんでこんな、タキシードみたいな服。

隣の翼を見たら、着たまま固まっていた。
「翼、大丈夫?」

だよな、タキシードって感じじゃないよな?

「まあまあ、舞原が待ってるよ早く行こう」

白のタキシードなんて、まるでーーー。


ドアを開いたら、仕切られたカーテンの前に藤がいた。


「うん、二人共可愛いよ?」

いや、何これ。
何、藤の格好。

「藤、何その格好?」

どうみても、ウェディングドレス。

長くはない。
ミニスカート風になっている。


「可愛いじゃん、天使みたいだよ梓‼」

いつから居たんだよ。
廉は何故かそこにいた。

「本当!?嬉しいな‼」

おい、いきなりイチャイチャするなよ。





「あら、似合うじゃない。
藤さん」






清水菜子が、ニヤリ、と笑ってる。

顔の派手な彼女は、白のウェディングドレスが余り似合わない。

ふんわりした美心が着たら、と想像した。

シャッーーーー。


カーテンが開いて中から美心と、舞原が出てきた。

癒し系な彼女達には、白のウェディングドレスはマッチしている。

「「お待たせ」」


なんだろう、気恥ずかしい。

可愛くて恥ずかしい。

「はい、みんな会場行くよ!!あれ、橋爪くんは?」

藤が、そう叫んだ時ーーー
ドアが開き、タキシードを着た雷が現れた。


その腕に、菜子を絡ませて。

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