先輩の彼女にしてもらいました
「私が、つばさをどんなに好きになっても、つばさには、私と岳は同じ価値しかないんだね」

「違う・・」

「つばさは、誰のことも好きにならないんだよ。きっと、つばさにはバスケがあるから」

「違う・・」

力なく否定するけど、その時は桜の言う通りかもしれないと実は思ってしまった。

バスケ以外に心を突き動かすものに、出会える気が全くしていなかった。




だから、桜、俺のとこには2度と戻ってこないほうがいいよ。

桜には、俺なんかよりもっと大切に想ってくれる人が、近くに、いるんだから。

この時の俺には、岳と桜の2人のそばにまだ幼なじみという形で、ずっと一緒にいられるものだと思っていた。

この後、2人はすぐに付き合うんだろうと、思っていたが、そうはならなかった。

俺の存在が、2人の距離を縮められないようなブレーキになってしまっていることに俺はまだ気づいていなかった。
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