先輩の彼女にしてもらいました
「いいじゃん、つばさは弟みたいなもんだから」

「お前の弟、小学生だろっ」

「シンはちゃんとスマホ使いこなしてるよー。つばさよりしっかりしてるし」

「桜ー」

「あー、んー、ゴホンッ」

岳がしらじらしい咳払いをしたので、ギョッとした。

口元を手で隠して、渋い顔をしている。

ヤバイ、かも。

「お前らさー、別れたんじゃないのかよ。いつまでもベタベタしやがって。付き合ってるときと何が違うわけ?ヤるかヤラないかの違いだけなんじゃねーの?」

岳は厭味たっぷりに口の端を上げながら、俺を睨む。

おいおい、桜の前でそんな話はやめてくれ。

すまん、って詫びるのも変だけど、なんかいたたまれないというか、岳の気持ちを考えると胸が痛い。

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