先輩の彼女にしてもらいました
「あー、そうか。アレか」

先輩はこともなげに呟くので、私は言葉を失う。

「・・・」

「蒼井さん、どうした?」

「なんでもないです」

「そう?」

「おやすみなさい、先輩」

「うん、おやすみ」

電話を切ってから、さっきよりも大きなため息がでた。

先輩との温度差には、少しガッカリしたけれど、中学のグループラインのことで、悩むよりもずっといいかな。

つばさ先輩は、うちの高校もスポーツ推薦で入学したらしくて授業に全然ついて行けないから、テスト前には幼なじみの2人に勉強を教えてもらうんだそうだ。

幼なじみの2人は共に成績優秀だとか。

スポーツ推薦の特待生といえど、バスケ部の顧問の先生が厳しいらしくて、赤点をとったら練習禁止や試合出場禁止等のペナルティがあり、先輩はテスト前になると憂鬱だと、ぼやいていた。

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