先輩の彼女にしてもらいました
「岳に?あーいいよ、いいよ。岳になら何言っても。あいつ鉄仮面だから平気だよ。あいつら今部屋をでてったからもう大丈夫だよ」

電話の向こうがシンと静まり返っているので、多分2人はつばさ先輩の部屋にはもういないのだろう。

気を利かせてくれたのかもしれない。

「ミーティングしてたんですか?」

「いや、もうすぐテストだから一緒に勉強してたら俺だけ寝てたみたい」

その後、5分ほど先輩とテストのことや試合の話を少しだけしたので、電話を切ろうとした。

最後にもうすっかり眠気から覚めた彼が、ポツリと呟く。

「岳に言った変なことってなに?」

「あ、それは恥ずかしいから」

さすがに今は、口に出して言うのは恥ずかしかった。さっき、大谷さんにあんなことを言ってしまったことが凄く恥ずかしい。

「え、なになに、なんて言ったの?」

「いつも、先輩に言ってるようなこと」

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