先輩の彼女にしてもらいました
「え、なんで?先輩」

もうすでに、スマホのシャッターにタッチしていた私は疑問符が頭に浮かぶ。

先輩は優しいから答えは、NOはないと思ってたんだけど。

「蒼井さん、元気そうだね。じゃ、次、体育だから行くよ、またね」

「え、先輩もういくんですか?ちょっと待って」

片手をヒラヒラさせて、軽く走り出そうとする彼を追いかけてまた、腕を絡ませた。

「グラウンドまで、お伴していいですか?」

「ん?ダメ。早く教室戻って」

「もうちょっとだけ」

先輩が早足で階段を駆け下りていくのをしつこく、追いかけた。

「しょうがない人だな」

階段を一番下まで降りるとピタリと立ち止まった先輩が、私が抱きついていないほうの手をこちらへ伸ばしてくる。
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