先輩の彼女にしてもらいました
待って、先輩、私は何にも弁明できていない。一言も私の本当に言いたいことを聞いてもらっていない。

こんな風にいま、彼と別れてしまったら、大変なことになってしまう気がした。

だから、彼を追いかけた。ダメだとわかっていても、時間がないんだってわかっていても、追いかけずにはいられなかった。

「先輩」

先輩の全力疾走に追いつくなんてこと、いくら私でもできるわけはない。

普通だったらできっこない。

だけど、諦めたくない、私は先輩のことになればどんな不可能だって可能にできる。

可能にしてみせる。

「はやっ、蒼井さん」

驚いている桜さんをなんなく追い抜かし先輩の後を追いかける、足を高く上げてスカートがめくれ上がっても構わない。

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