先輩の彼女にしてもらいました
「時田、この野郎、つばさ先輩になんて口をききやがる、俺が相手だっ、かかってこい」

武田が時田の胸ぐらを掴むと岳がその手を、素早く振り払う。

「武田、おまえが、はいるとややこしくなる、すっこんでろ、これは、つばさと時田の男と男の対決なんだからな」

こんな時だけど、俺はずっこけそうになる。

おーい、岳、何言ってんだ。今は平成だぞ。男と男の対決ってか?

古すぎだろ、昭和かよっ。

「1 ON 1にするか?タイマン勝負かやっぱり」

青山兄と岳が、当の本人達抜きで、勝手に話をすすめる。

「いや、俺はやるとは言ってないぞ」

だけど、俺の意志なんて、完全にスルーされてしまう。

「3 ON 3だ、俺と青山は時田のチームだ、つばさは佐原、高田と組め」

岳が有無を言わせぬ勢いで勝手にメンバーを決めてしまう。
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