先輩の彼女にしてもらいました
まさか、殴られるのかと、身構えた。いや、ここは素直に殴られたほうがいいんだろうか。

「ばかやろ、冗談だよ、俺たち3人は変わらない。つばさ、だから、俺たちから離れていくなよ」

「え、ああ、そうだな」

突然どうしたんだろうと思って、戸惑ったが、俺は頷き、片手をあげてちょっと笑う。

岳が、ニッと満足そうに笑い、クマみたいにデカい手をあげる。

バチン

岳と、ハイタッチをして、体育館を足早に出て行った。

イッテー、おまえ、バカぢからなんだよ、岳ー。



岳には、なんでもお見通しなんだな。

俺が、ここ最近、ずっと考えていたことなんて。

だから、岳は、あえてあんなことを、言ったんだろうか。


本当に底が知れないというか、度量のでかい男だ。

だけど、あの様子だとこれからいよいよ桜に告白するんだろうか。


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