先輩の彼女にしてもらいました
目があうと、少し視線をはずされたような気がしてドキドキした。

「あ、暑いなー」

天井を見上げて呟いた先輩は、そのまま黙ってしまった。

私は綺麗な中庭の方を見ながら、沈黙に耐える。

先輩は今、何を考えてるのかな。

そっと先輩を見たら首の後ろに手をやって、神妙な顔をしている。

「せ、先輩、あ、あのスマホ返します」

「あ、うん」

ポケットからスマホをとりだして、先輩に渡すときに指が触れ合いすぐに手をひっこめた。

私ったら、意識しすぎた、恥ずかしい。

お互いにまた視線をそらせてますます気まずくなった。

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